eGFR (CKD-EPI 2021) 計算ツール:推算糸球体濾過量
人種変数を含まない新しい2021年CKD-EPI式を使用してeGFRを計算します。腎機能を正確に評価し、慢性腎臓病(CKD)のステージを分類します。
臨床的解釈とKDIGO分類
CKD-EPI式は、成人における糸球体濾過量(eGFR)を信頼性高く推定し、腎機能を評価するために世界的に推奨されている腎臓学の計算方法です。
なぜ新しいCKD-EPI 2021式を使用するのか?
重要な臨床的更新:この計算ツールは新しい2021年CKD-EPI式を使用しています。歴史的に、古い式(MDRDおよび2009年CKD-EPI)には、筋肉量に関する仮定に基づき、黒人患者に対する人種(Race)の補正係数が含まれていました。これにより、一部の患者でCKDの診断や移植へのアクセスが遅れることがありました。
2021年の式では、人種変数が公式に削除されました。KDIGO(Kidney Disease: Improving Global Outcomes)およびNKFによって支持されたこの新しい計算式は、最適な予後精度を維持しつつ、すべての患者に対して公平に腎臓の評価を標準化します。
臨床的意義とCKDの定義
推算GFR(eGFR)は、体表面積あたり mL/min/1.73 m² で表されます:
- 他の異常がない場合、eGFR > 90 は一般的に正常と見なされます。
- eGFR < 60 mL/min/1.73 m² が 3ヶ月以上 持続する場合、公式に 慢性腎臓病 (CKD) と定義され、腎臓内科的なモニタリングが必要です。
- GFRが正常(ステージG1またはG2)であっても、持続するアルブミン尿(蛋白尿)はCKDの診断基準となります。
慢性腎臓病 (CKD) ステージ (KDIGO分類)
| ステージ | eGFR (mL/min/1.73 m²) | 腎機能 |
|---|---|---|
| G1 | ≥ 90 | 正常または高値 |
| G2 | 60 - 89 | 軽度低下 |
| G3a | 45 - 59 | 軽度~中等度低下 |
| G3b | 30 - 44 | 中等度~高度低下 |
| G4 | 15 - 29 | 高度低下 |
| G5 | < 15 | 末期腎不全 (透析/移植) |
参考文献:
1. Inker LA, Eneanya ND, Coresh J, et al. New Creatinine- and Cystatin C–Based Equations to Estimate GFR without Race. N Engl J Med. 2021.
[NEJM]
2. KDIGO (Kidney Disease: Improving Global Outcomes). Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease.
[KDIGO Guidelines]
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