PESI スコア

肺塞栓症の重症度および30日死亡率の評価。

人口統計
50
併存疾患
転移の有無にかかわらず、過去6ヶ月間に治療を受けた、または治療中の固形癌または血液腫瘍。
臨床所見
見当識障害、嗜眠、昏迷、または昏睡。

肺塞栓症におけるPESIスコアの理解

肺塞栓症重症度指数 (PESI) は、客観的に診断された肺塞栓症 (PE) 患者の30日死亡リスクを層別化するために、世界的に検証された臨床ツールです。診断用スコアとは異なり、PESIは診断が確定したに治療方針を決定するために使用されます。

臨床的有用性と治療の方向性

PESIスコアの計算は、11の単純な臨床パラメータに基づいています。患者を5つのリスクレベル (クラス I から V) に分類します。その最大の利点は、非常にリスクの低い患者を確実に特定できることです。

  • クラス I および II (低リスク): 30日死亡率が非常に低い (< 3.5%)。ガイドラインによれば、外来での抗凝固療法および早期退院の理想的な候補です。
  • クラス III (中等度リスク): 監視のための標準的な入院が必要です。
  • クラス IV および V (高リスク): 高い死亡率に関連しています。多くの場合、集中治療室への入院と厳密な血行動態の監視が必要です。

臨床的な警告

オリジナルのPESIスコアには、患者の正確な年齢がポイントとして含まれています(1歳 = 1ポイント)。中等度から高リスクの形態において不可欠な右室機能不全の評価(心エコーやBNP/トロポニンなどのバイオマーカーによる)に代わるものではありません。

リスククラスの解釈

合計スコア クラス 30日死亡率
≤ 65 pts クラス I (非常に低い) 0 - 1.6 %
66 - 85 pts クラス II (低い) 1.7 - 3.5 %
86 - 105 pts クラス III (中等度) 3.2 - 7.1 %
106 - 125 pts クラス IV (高い) 4.0 - 11.4 %
> 125 pts クラス V (非常に高い) 10.0 - 24.5 %
執筆者 : Dr. NEZZAR NARIMANE (一般外科医)
公開日 : 11-04-2026
最終更新 :

参考文献:

1. Aujesky D, et al. Derivation and validation of a prognostic model for pulmonary embolism. Am J Respir Crit Care Med. 2005. [ATS Journals]
2. Konstantinides SV, et al. 2019 ESC Guidelines for the diagnosis and management of acute pulmonary embolism developed in collaboration with the ERS. Eur Heart J. 2020. [ESC Guidelines]

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